作業手順の方法

【3ない活動】に取り組む

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加工作業の基本動作

加工作業とは、【切る】【つなぐ】【曲げる】などの動作を基本とします。
いずれも、加工品が形を変えることが前提となっています。
製品が進歩しない状況のムダを省きます。
作業は都度手順を考えるのではなく、標準化し、同じ動作を繰り返すことを基本とすることが、ミスをなくす大きな要因です。
そのためには【3大ない活動】に取り組むことにより、作業時間を短縮し、ムダを省きます。

数ることをしない

数えなくて良い方法は、事前に、その製品に適した箱などの準備が最も簡単であり、最適な方法です。
例えるならば、スーパーなどで販売されている卵のケース。
一般的には2×5=10個入りではないでしょうか。
それを3ケース購入すれば30個の卵を購入したことになります。
製造過程資材移動にもこのような決まった数しか収納することができない箱で移動させるだけで数えることなく資材管理が可能となります。

測ることをしない

製品を検査段階で測るという行為は必要ですが、切る行為のため、その都度、測る行為は時間のムダです。
例えば、30㎝の長さに加工する場合は、左から30㎝の位置に段取り時に刃物を固定する。
資材を左寄せすれば計測することなく30㎝が表現できます。
これを、左寄せすらせずに加工すると、都度、資材を計測器を測ることとなります。
加工サイズが決まっていれば位置をサイズ表記でなく、資材名で記すことも可能です。

計算をしない

資材の加工に要する計算,出来上がった数量を数える計算のどちらを考えても時間のムダが生じます。
1箱10個入りの資材で、1箱の高さが10㎝であれば10箱積み上げれば100㎝です。
では、1箱が10㎝各の場合は、1m四方の大きな容器に何個の資材が入っていると考えられますか。
10個入が縦10×横10×奥行10なので10,000個ですが、これを箱詰めの都度数えたり、計算するようなムダをしてはいけません。
容器に数値を記載するなど一目瞭然の方法を取り、箱の中に資材が入っているか否かが外見で判断できることが必須です。

  資材は時間とともに形が変化しなければなりません。
形を変えない時間がある資材は、それは時間のムダです。
その時間分だけ資材に対し仕入時期が早く、キャッシュフローに影響を及ぼします。
資材は生物です。
仕入は遅く、出荷は早くを忘れないようにしましょう。

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