コストパフォーマンスのある会社
現場を改善する理由の一つにコストダウンを図ることがあります。
では、なぜコストを意識した改善が必要なのでしょうか。
それは、仕事は趣味ではないからで。
趣味であれば自分の満足するまで追求し、時間やお金は関係ない。
しかし、仕事となると働くヒトの全ての行動にコストが発生します。
費用が売上げを上回るようでは、その事業はいつの日か辞めざるを得ないのです。
特に従業員を雇用している会社にとっては、その従業員の家族もその利益から生計を立てています。
そのためにも、企業は生き残らなければならず、生き残るためには、 競争力のある会社となることが必須です。
競争力を得るために、常に製品へのコストパフォーマンスは意識しなければなりません。
改善に対する費用対効果が重要な要素
改善するといっても何処から取り組めば良いかわからない。
コストを意識すると言っても基準が良いか分からない。
そのような時、まずは、その改善することの必要性について考える必要があります。
いきなり、目の前にある作業を効率良くしようと考えるのではありません。
必要のない作業を改善するよりも必要か不必要かを考えることが重要です。
対象としている製品の市場調査をし、他社との価格、製品の寿命予測など。
市場に出たことがない製品を開発したのであれば、販売価格は原価から計算すれば良いかもしれません。(とは言っても適正価格はあるでしょうが・・・)
改善の必要性から精査した方が良いでしょう。
市場調査した上で、「売れる価格」や「利益が出る価格」に対し製造原価を意識します。
このコストは商社であれば、仕入れ原価+販売管理費等により項目が少なく計算できます。
しかし、自社で製造する場合には、さらに製造に要する費用が発生します。
同じ材料を使って同じ製品を作っても会社によって異なります。
そのため製造業では、この製造経費が暗雲を分けるのです。
働いている時間を効率良く活かし、 他社と比較してコストパフォーマンス力のある製品を作ることで 労働コストの安価な諸外国とも良き勝負が可能です。
人件費に注視する
製造コストは材料費、人件費、さらには設備の維持費(動力など)が大半を占めます。
その中で、「手待ち時間」・「移動時間」・「製品を運ぶ時間」などを製造現場で短縮すれば、 今までと同じ製品が低コストで製造することが可能となります。
- 腕組みして製品が出来上がるのを眺めていませんか。
- 前工程から製品が来るのを待っていませんか。
- 機械が製品を作りあげるのを仁王立ちして 待っているのでないでしょうか。
タクシーの運転手がお客さんを待つ時間も仕事、反対にタクシーに乗るために路上で運転手に手を振る乗客も仕事中かも知れません。
このように実際には何も生み出していない時間(待ち時間)にもコストが発生しているのです。
経費をかけずにコストダウン
業務改善を考え、多大な設備投資をすることについて考えていきます。
取り組んでいる業務改善にはどの程度の費用対効果があるでしょうか。
設備投資を行いコストダウンを図るのではなく、業務改善の費用は最小限に抑え、費用対効果を最大限に発揮します。
身の回りにあるムダ・ムラ・ムリを取り除いていきましょう。
そのような製品の価値を落とさずにコストを削減する方法をアドバイスします。
快適な作業環境を構築し作業効率を図る現場の相談役
職長・安全衛生責任者教育 福岡
エスエムシーコンサルティング SMCCONSULTING