納品するまでコストダウンの意識
製造に携われば、製品を納品する工程が発生し、納品方法のコストダウンについては意識しなければなりません。
納品形態が多様化し、対面による納品などの営業要素が減少した現代だからこそ、納品に対するコスト意識を図らなければなりません。
荷積みの効率化でコストダウンを図る
荷積みは、言わば3Dパズルです。
しかも、荷卸し(納品時)のことを考えて、ピース(製品)揃える順番まで考えなければならないパズルです。
一見難しそうなパズルですが、工程全体を俯瞰することにより可能となります。
同じ作業で物流コストを削減し、コストダウンを図ります。
積み込み全製品と収納スペースをイメージする
どのような製品がどの程度あり、それをどの程度の広さの場所に収納するかを、把握できていないと、パズル(収納)が完成することはありえません。
全容をイメージし完納することを考えます。
イメージすることにより、やり直しを防ぐ、何度も考えるなどの時間のムダを省きコストダウンが可能となります。
大きい製品から揃える
小型製品は隙間を有効に活用できます。
そのため、まずは、大型製品から積み込むことを考えます。大型製品の隙間に適切なサイズを積み込んで行きます。全体に積み込む量や大きさをイメージしながら積み込むことが重要です。
積み重ねを減らす
積み重ねで生まれたムダな作業。
それは、下段の荷を取るために上段を取り除く作業です。
そのためには、細長い製品は長辺方向を縦にするなど積み重ねの段数に配慮します。
もし、積み重ねが発生する場合でも上段の製品が荷卸しをし易いことを考え、上段には軽い製品を置くことに努めます。
四角な製品は四角の場所へ、丸い製品は丸い場所へ
隙間を作らないことが、パズル(積み込み)を効率よく完成させる方法です。
直角な箇所には四角形の製品を当てるなど、その形状に近似した部分を当てはめることを考えます。
当然のことと考えられますが、この要素を積み込み前にイメージすることでスペースと時間のコストダウンを図る重要な要素となります。
荷卸しの効率化でコストダウンを図る
積み込みは荷卸しすることを考慮していますので、荷卸しは手早く降ろすことを考えます。
すべては積み込みで決まっています。
荷卸しでは、正確無比で同じ作業を2度行わないことに努めます。
顧客との通い箱を共有する
通い箱で一番想像できることはトレーラーやコンテナです。
積み込みを行い、最終目的地までは、その箱自体が移動します。
その箱が顧客との共有物と考えるとどうでしょうか。
通い箱は大小様々な形状が考えられますが、その箱を置くだけで業務終了が可能となります。
他社に任せるのではなく、自社納品だからこそコストダウンの即効性が発揮できます。
物流を他社に委託したくても出来ないのであれば、そこに旨みが隠れています。