無人化とは何か、自動化との違いは
自動車産業から無人化ではなく自動化を目指すなどの言葉を聞くことが多く感じられるのではないでしょうか。
それでは、無人化と自動化の違いはどこにあるのでしょうか。
無人化、それは字の如く人がいないことを意味します。
すべての工程が無人化するとすれば工場内が「無人」、すなわち人がいない状況が成り立つのです。
そのような場合では、人の意義はあるのでしょか。
無人であるから人はいない。
その場に人の価値は生まれません。
自動化における「人」とは
では、人の意義とはどうなるのでしょうか。
自動化が進んでも人の存在は変わりません。
人が機械を動かし指示する。
そのような環境のもとにあれば人の意義を保つことは出来るのです。
無地化とは違い、自動化の元には人が主役です。
人と機械の共存
それでは、どのようにすれば人と機械が共存できるのでしょうか。
設備投資を行い機械化に取り組むことでコストや品質の安定は確保できます。
しかし、市場は、常に安定した需要と供給の状況ではなく生産体制は変動し続けるのです。
状況に応じてコンパクトラインを施さなければならないことは考えられます。
そのような環境下で無人化となったラインが応じることができるでしょうか。
常に先を読み、10年後の会社の在り方を考えるには人でなければ不可能です。
企業のカラーを見出す
同じ業種で同じ人数の会社がすべて同じ企業カラーでしょうか。
経営者の考え方をふまえ、その方向性に共感する企業集団が会社です。
そのため同じ人が存在しないことからも、二つとして同じ会社は存在しません。
そのような環境においては人による独自の企業カラーを創出します。
企業カラーを表現できるのは人だけです。
稼働している機械を人が管理する。
今後さらに、機械が機械を動かす時代が到来することでしょう。
しかし、会社の10年後を機械任せにすることはできません。
最終的には人が考え指示することが必要なのです。
会社は法人であれ(人)という人格を持った存在なのです。