人の記憶には限界がある
人の記憶ほど曖昧なものはありません。
先日食べた夕飯でさえ思い出せないのですから、多数ある作業手順を間違いなく記憶することは不可能です。
記録された事項をもとに行動を行えば、単一的な作業が可能となります。
記録の作業により作業が統一される
どんなに記憶の優れた人でも記録として残るモノには敵いません。
記憶は徐々に薄れ、勝手な解釈が生じ、最終的には、千差万別となります。
記録は薄れることはなく、詳細に決定することにより、作業手順などは統一され、不良品の発生要因は軽減されます。
誰が作っても同じ製品ができる
記録で作業をする場合、同様の事項が他の人でも可能であると言えます。
作業手順書(記録)通りに作業することにより、誰が作業を行っても同じ製品を仕上げることができます。
製品の仕上がり具合を検査する際にも、記録をもとに行うことで考え方を含めた誤差を無くします。
作業に集中するためには
記憶を頼りに作業をする場合、頭の中では、「記憶を思い出す作業」と「仕事としての作業」を同時に進行しなければなりません。
そのため、仕事に集中できず散漫となり、結果として失敗や遅れを生じさせます。
人は同時に2つの事項を考えることは苦手なのです。