作業手順書の在り方
作業手順書と言っても用紙1枚から何冊にも及ぶなど千差万別です。
共有する量や対象となる人や行為、作業内容により異なるため多岐に渡ることとなります。
そのため、作業手順書の作成に取り組む場合は手順書の在り方について考えなければなりません。
作業手順書は1人のためにあるのではなく、複数人で共有したり、単なるメモ書きに終わらぜす、同じ作業が遂行できるために作成するのです。
作成の目的、対象者などを精査することで、作業手順書の詳細度も決定されます。
目的なく作業手順書を作成する宣言をするのではなく、在り方について考えることが必要です。
業務を遂行するための作業手順書
作業手順書ですから、手順書に記載されている事項を遂行することにより、業務を成すことができなければなりません。
手順書通りの通りに作業が行われることで、その作業は標準化され効率良く、ムダ・ムラ・ムリを無くすことが可能となります。
そのため作業手順書を傍に設置したり、作業開始前に一読し確認するなどにより役立てることができます。
作業手順書があれば誰もが同じ作業を行うことができます。
業務を教えるための作業手順書
作業手順を指導や教育するための業務マニュアルとして使用します。
このマニュアルは作業の基準となります。
作業手順書がない場合は、教え方が異なり、結果として作業方法が異なることになります。
教える人と教えられる人が情報内容を共有し、差が生じないために作業手順書を用います。
作業手順書を用いることにより何度も同じ作業手順を的確に確認することができ指導教育の共通化にも効果が発揮されます。
業務改善を生み出す作業手順書
作業手順書をもとに業務を遂行することで作業方法を覚え、決められた作業を成し遂げることができるようになります。
作業手順書で覚えた作業は、ルーチンワーク化されムリなくこなすことができることとなります。
ムリなく作業が遂行できるようになれば、新たな発想が生まれ+αの作業手順を生み出すことが可能となります。
その+αの発想を生み出すには基本の作業手順がなければ創造されません。
基本の作業のもと更に良い作業手順を生み出す、その繰り返しが作業のレベルアップを図ります。
スパイラルなP(Plan)D(Do)C(Check)A(Action)を繰り返します。
間違っても進化しないPDCA活動とならないようにしましょう。
作業手順書は使い方により業務に多大な影響を及ぼします。
作業手順書では作業の全てを網羅できませんが、作業を標準化し共有するためには欠かせないアイテムです。
作業現場の相談役
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