業務改善の考え

リスクを軽減する仕入れ方

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資材の仕入れ方法を見直す

業務改善製造業は加工する資材がなければ業務を遂行することができません。
資材仕入れ方法には定めがあるのではなく、会社独自で決定することができます。
同じ製品を作るとしても仕入れ先仕入れ単価数量納期支払い方法など様々な要因が考えられます。
有限な資源である資材を他社と奪い合っているのです。
無限に考えられる仕入れ方法により、他社と差別化を図り、効率の良い仕入れ方法を取り入れるべきです。

仕入れ先の能力を見極める

業務改善社内を業務改善することにより、コストダウンが可能な生産方法となっても、安定した資材の仕入れができなくては絵に描いた餅と同じです。
そのためには、仕入れ先供給能力などをリスクマネジメントする必要があります。
仕入れ先の営業マンは沢山の情報を持ってきて、日々商談を重ねているのではないでしょうか。
その貴重な情報を「忙しいから、また今度に。」などと毛嫌いするのでは仕入れ先情報は得られません。
また、営業マンは自社の良い都合の良いことか商談材料としません。

仕入れ先を訪問する

業務改善仕入れ先の営業マンは会社に良く商談に来るが、仕入れ担当者の中には、一度も仕入れ先の会社に行ったことがない人は多いものです。
営業マンの話だけで仕入先の会社全体を判断しているのではないでしょうか。
素晴らしい技術や生産能力を持った会社なのに、冴えない営業マンが原因で、会社に有益な情報が入ってこない。
それは、冴えない営業マンが悪いのではなく、仕入れ先を軽視している仕入れ担当者が悪いのです。
顧客には何度も訪問するのに、仕入れ先には行かない。
用件のある仕入れ先には出向かせるなどでは情報が入るのは遅すぎます。
仕入れ先が貴重な製品を納品する先を選ぶのが当たり前です。
その貴重な製品を仕入れ、他社の追随を許さない体制を図るのであれば、仕入れ先を訪問することは当然のことです。

仕入れ方を多角化する

業務改善多角化戦略により様々な分野や新たな市場への取り組みを行うことと同様に、仕入れ方法についても多角化を用いてリスクを削減しなければなりません。
仕入れ先を増やすことは他社でも同様に取り組んでいます。
しかし、やみくもに増やすと各社の仕入れ量が減り、結果として割高になります。
仕入れ先も沢山購入してくれる顧客に安くしたいのは当然ではないでしょうか。
多角化仕入れとは、資材仕入れ形状が常に同じであることを当然と捉えないことです。
仕入れ先製造業であったり、加工ルートを持っている場合などは、自社の繁忙期閑散期の調整に使用します。
繁忙期には、通常自社で行っている作業の一部を仕入先に行ってもらい資材ではなく、半製品として納品してもらいます。
勿論、その分だけ資材は割高となりますが、繁忙期閑散期の調整に役立つだけでなく、顧客への安定供給に繋がります。
このような多角化仕入れができるには仕入先状況得意性を知らなければ決してできることではありません。

仕入れ方法が他社より劣っていては作業工程を見直しても必ずボトルネックが発生します。
仕入れ、製造、販売すべてが円滑に機能して業績はあがるのです。
会社の内部だけを見ているのでは会社は発展しません。

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