業務改善の考え 職長教育

作業効率があがる監督指示の方法

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職場に活気がなく作業者にヤル気が感じられない現場

作業者のやる気が感じられないと思ったことはありませんか。

現場では淡々と作業が進んでいるし事故もない・・・
周りを見渡してもムダな動きがある感じはしない・・・
特段問題がある感じはしない・・・

しかし、何か気になる。

そうだ!
この現場は人がいるのに、人の気配を感じない。

人の活気を感じないからパワーを感じないのではないでしょうか。

人が行う作業は、活力が生まれヤル気が出れば、作業効率が向上するなど、機械作業とは異なる未知数を秘めています。

活気のある職場は作業効率も上がる

ヤル気満点の作業者が揃えば、短時間で製品が完成し、集中して仕事するから不良品や業務災害も発生しない現場となりますね。

活力は常に人を前向きにする力があり、行動力を漲らせます。

活気やヤル気の効果として、

「集中力がアップする」

「周りへの配慮ができる」

などの効果が生じるのではないでしょうか。

そのような効果が生まれれば、自発的に声を掛けることも生まれることで事故も減少します。

また、行動にメリハリが生まれ、ムダな動きが減り、生産目標数値を高く設定することも可能となるのではないでしょうか。

作業現場ではヤル気が全てではありませんが、ヤル気も現場を改善する重大な要素の一つです。

作業者のヤル気がでない原因は責任者にある

作業者に何故ヤル気がないのか考えたことはありますか。

叱咤激励し、単に、「しっかり仕事しろ!」と叱咤したり、「頑張れ~!」と応援しても効果ありません。

「ヤル気があるかどうかなんて本人次第だから、会社が関与することではないよ。」

などと責任逃れする無関心管理者って最悪ですね。

「だって作業者のヤル気って、作業者の気持ちの問題じゃないの?」

「そんな意識の低い作業者はいらないよ!」

などと心の中で呟いていませんか。

時には「お前、やる気あるのか~!」なんて本気で怒鳴る社長もいます。

ヤル気を引き出すことも、現場リーダー、職長、社長(経営者)の大事な責務なのです。

作業者のヤル気を引き出すにはどうすれば良いでしょうか

現金を積んで仕事の価値を高める?

いやいや現金積んでも小手先の手段だけだし経費が膨大・・・

結果としてコストアップとなります。

現金や現物ではないインセンティブとは何か。

それは、その作業に対する達成感に他ならないのではないでしょうか。

作業者に仕事の達成感を与えるためには、仕事の指示の仕方や与え方に注目する必要があります。

作業者にやり方だけを伝え、淡々と作業することでは、目標到達がないため達成感はありません。

同一作業でも、仕事の指示の仕方や与え方を変えるだけで、作業者の意欲は変わり、成し遂げた際の達成感は変わります。

指示の仕方だけで、目標数値が改善され、コストダウンを図ることができます。

もちろん、指示の仕方により、災害が発生しても不思議ではない現場か、安全な現場かを見ることも可能となるのです。

作業者が作業を行う前の段階で、既に、ヤル気スイッチが判別されるのです。

作業者の特徴を上手く理解し、やる気スイッチをONにできるリーダーのいる現場が生き残れます。

作業者への仕事の与え方を考える

作業をどのように指示しているか思い返してみましょう。

朝礼で「今日はここにある部品を組み立てて!」と指示した場合はどうでしょうか。

しかも、部品は数えきれず山積み状態。

作業者は組み立て方は解る・・・何も問題ないのでは・・・

ここで問題なのは、作業者にゴールが見えない点にあります。

職長(リーダー)の言い分としては、

「時間内でできる限り組み立ててほしいから数量なんか決まってないですよ!」

そのような無計画であり、作り過ぎのムダを生み出す職長の指示では、作業者は「やらされている感」満載なのです。

「午前中に300個を目安に作ること。早めに完成しそうであれば次工程に取り組みたいので声を掛けて!」

ここに作業者の選択する余地があることが重要なのです。

A「午前中で300個か・・・余裕だな! 時間内にできればいいから、ゆっくりと作ろう!」

B「300個をミスなく作って次工程にもチャレンジだ! それで評価があがらないかな~!」

作業者の気持ちに違いは生じますが、A,Bどちらの指示も作業者の意識の中に目的が生まれます。

どちらもゴールを見据え、やる気スイッチをONにさせるためには正解なのです。

非効率な業務の代表作「やらされている仕事」

ヤル気スイッチをONにするために一番大切なことは、作業者に考える機会を与えることです。

職長が作業者を押さえつけて、作業をひたすら進めさせるのでは、作業者にヤル気がでるはずがありません。

「3分で1個の製品が仕上がること」

やることだけを説明するのでは機械と同じです。

機械はスイッチを押さなければ動きません。

言い換えれば、機械はスイッチを押すことで指示された作業のみを実行します。

このスイッチこそ「やらさせている仕事」の象徴なのではないでしょうか。

目的と成果を説明する

作業者に指示する場合に「どうやってやるか。」だけを説明するのは乱雑すぎます。

特に単純作業や繰り返し作業の場合。

作業に少しずつ曖昧さが生まれ、少しの乱れが積み重なり、結果として非効率な状況が生まれます。

「作業者に指示することと」

「機械にプログラムを入力し実行させることと」

この2つにおける大きな違いは、

相手に目的と成果を説明することです。

機械には手法や数量などのプロセスのみを入力します。

当然ながら目的などが機械に登録しません。

作業者への指示は、プロセスではなく、目的と成果を伝えることでで、イメージが膨らみ考えることができます。

作業者に権限を与える

目的に向かって作業が進めることができるように作業者には少しだけ権限を与える必要があります。

職長(リーダー)が、作業方法を秒単位で寸分の余地もない状態で決定し、手法を固めてしまった上で、目的などを説明しても、「やらされてる感」は消えません。

限られた範囲であっても、

権限を与え、その権限の中で目的に向かって考える。

この限られた範囲であっても、作業者は、思考することにより生まれた達成感を得ることができます。

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