在庫は宝かゴミか
在庫とは良いモノでしょうか、それとも、悪いモノでしょうか。
一概に善し悪しが判断できないのが在庫です。
作業効率において、効率の良い動き方などは同じ製品の仕上りであれば短時間での仕上りが良いと考えることができます。
在庫製品などは、資金を投入する行為から考えると、資産であると考えられます。
しかし、仕入れた製品などが販売されず、現金化されなければゴミと判断されます。
製品や資材の仕入れ品目、価格、時期など様々な要因のもと、宝かゴミかは大きく異なります。
在庫の種類で分類する
倉庫を眺めたときに膨大な在庫の山に唖然とする状況が発生したことはないでしょうか。
しかし、その山は全て同じ製品ではないはずです。
詳細に、売れ残りなのか時期相応でないのかなどを精査し、在庫の山を分類することで宝とゴミを分別します。
在庫の金額だけで判断するのではなく、倉庫に眠った在庫の山を凝視して資金を投じた在庫の行く末を考える策を講じるべきです。
市場に合わせて、常に数量、種類などを変化させます。
在庫となる要因を考える
本来は在庫ゼロが最大の利点です。
在庫を持たず、仕入れた製品を即日納品できる手段があればキャッシュフローにも最適です。
しかし、販売のチャンスロスを防ぐため、資材の欠品を防ぐためには最低限の在庫は必要となります。
そのような在庫を最小限にすることを考えるためには、仕入れ過程や販売過程などを精査することが重要となります。
このような場合には、仕入れ方法を考える前に、まずは、販売計画をたてることです。
販売計画において「来月はA製品を100個、B製品を50個販売する!」
その計画は目標ではなく、市場を分析したうえ、顧客ターゲットなど細部まで議論します。
そのような計画のもとに、現場で生産計画をたてることができるのです。
生産計画のもと、仕入れ計画や方法について精査することができるのです。
ムダな在庫のデメリットとは
ムダな在庫の原因は、計画性のない仕入れにあります。
仕入れを行うことは、現金と引き換えに製品が手元に届きます。
それは、会社に現金が減ることを意味します。
製品は売れなければ、単なるモノに過ぎません。
また、在庫には必ずスペースが必要となります。
会社の坪単価などを計算することにより在庫スペースに掛かる費用がはっきりします。(最低限の費用です。)
そのほか、良品を維持するための管理費、常温で保存できない場合は、その光熱費、棚卸し経費など、多大な費用が発生します。