人件費削減!
一概に「人件費」と言っても様々です。
社員一人ひとりの給与や賞与。
給与であっても固定給与や変動給与。
また、社員に直接影響を及ぼさない人件費も沢山考えられます。
福利厚生費や交通費。
また、給与の形態(例えば職能給や職務給、能力給など)の見直しなども考える必要があります。
「人件費削減!」を掲げて、無鉄砲に社員の給与を削減したのでは、社員の会社に対するモチベーションに影響をもたらします。
そのための取り組みとして、「ムダな人件費」について削減することを取り組みましょう。
部署の垣根を超える業務
会社には繁忙期と閑散期があるのではないでしょうか。
「うちの会社は、いつも忙しいんだよ!」や「いつも閑古鳥がないていてね~!」
などは繁忙期や閑散期とは言わず、単に、計画性がないだけです。
社員は皆が一同に同じ仕事を行っているわけではありません。
そこで重要となる人員がフリーマンの存在です。
そのフリーマンが、各部署に応援できる存在となり、その部署における繁忙期の貴重な人材となることができるのです。
忙しい部署へ余裕のある部署が応援する。
当然のことですが、その垣根が超えられない体制の会社は多く見受けられます。
そのために経営者は、常に、現場を俯瞰し、現場の流れの緩急を把握することです。
繁忙期だけ人員を増やすなどのムダな人件費を抑えれば繁忙期の利益は大きくなります。
残業時間を無くす
会社の所定労働時間は平均すると7時間45分ぐらいです。
それでは、その所定労働時間を超えて働くことを、会社は良しと考えているのでしょうか。
「うちの会社は毎日4時間残業で忙しい!」
忙しいから当然の如く利益を得ていると考えるのは間違いです。
残業には通常の業務とは比較できないほどの非効率な要因が沢山含まれています。
残業とは経営者の計算を超えた事態が生じるから行う最終的な手段なのです。
残業によるデメリット要因
ここで、残業によるデメリットをあげてみました。
納期に間に合わせることだけしか考えず、残業が日常化すれば、沢山のデメリットがあります。
①法定労働時間を超える労働では通常の賃金に更に2割5分以上の割増賃金が発生。
②残業時間が深夜に及ぶ場合には更に深夜手当が発生。
③疲労から生じる生産能力の低下
③長時間労働から生じる集中力の低下によるミスやトラブルが発生。
④早く終わらせたい気持ちから生まれる残業時間中の休憩取得しない傾向。
⑤現場責任者の減少による怠慢作業の発生。
⑥御客様や仕入先との連絡が取れないことによる業務の停滞。