在庫をなくす考え
必要な数だけ仕入れて、必要な数だけ作り,完売する。
これが、企業の理想形でありリスクの少ない方法です。
「在庫は会社の宝」は帳簿の上だけ。
確かに在庫は帳簿では資産として計上されますが、現金に変わることのない在庫は単なるゴミなのです。
長期在庫やムダな在庫は行き場のない邪魔な資産にしか過ぎません。
即座に現金化できることを優先的にキャッシュフローを考え、在庫を減らし、現金の保持を考えることです。
不要な製品は作らない
「1個つくるのも100個つくるのも手間は一緒」という理由から100個作っていませんか。
その理論を遂行している現場は段取りに時間を要する現場に多く見受けられる考え方です。
100個つくると100倍の在庫スペースが必要です。
(もちろん、仕入れ金額も100倍)
「作っておけば、何時か、注文が入ったときに・・・」はバブル時の話。
いつ売れるかわからない製品をコストを費やして作る。
そのようなリスクを負ってまで不要な製品を作る必要はあるのでしょうか。
出荷予定日と照らし合わせて材料を仕入れて作ることを考えましょう。
販売のボトルネック
仕入れた製品の価値は月日が経過すると下がると考えます。
しかし、現実は、様々なコストや金利などを考慮すると経費が発生し、当初よりも高く販売しなければ採算が合わなくなることもあります。
そのため、「価値は下がるが、売値は高い」
これでは利益は出ません。
安い=大量仕入れの判断は危険
売れる見込みで大量に製品や資材を仕入れて現金を払う。納品予定のない製品を仕入れることや作ることはムダ。
製品を販売して早く現金化しなければ会社の体力は奪われます。
安く仕入れても売れなければムダな在庫です。
仕入れと納品の期間を最小限にすることで会社のキャッシュフローは良くなります。
在庫管理のムダをなくす
在庫をするということは、在庫管理を行わなければなりません。
在庫品にキズなどにより不良品とならないよう管理したり、棚卸に要する時間もかかります。
単に仕入れという1回の行為では終わらず、管理が伴い、納品まで気は抜けません。
これこそ、管理のムダです。
資材を生物と考えて管理する
製品に賞味期限があると考えます。
仕入れた製品などは新鮮なうちに売り切ってしまうことです。仕入れた資材は加工すれば使用用途が限定されてきます。作りすぎのムダにも注意しましょう。
売れ残り=デッドストック=ゴミとなってしまいます。
倉庫には賃料が発生する
自社倉庫を保有する会社によく起こり得ることです。
倉庫は無限ではありません。
スペースは有効に活用しなければムダです。
在庫スペースに賃料が発生することを考えた場合、仕入れ方を考えるのではないでしょうか。
その在庫は、いつ金銭へと変わるのですか。
お金に変わる予定がないのであればデッドストックとなり、やがてゴミと同じです。
作業現場の相談役
現場実践型-業務改善コンサルタント
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