作業手順の方法

確認作業の方法

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五感を使った確認作業

確認作業五感とは、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚です。
人間の感覚全体の代表として5つの感覚があります。
一般的には五感以外に他の感覚も存在すると言われていますが、そのあらゆる感覚も含めて確認作業を施すことによりミスが生じる確率を下げます。
同時に複数の感覚を用い確認作業を進行することで、確認作業に要する時間を短縮する効果もあります。
確認作業には確認ルーティン作業も必要です。

指差呼称による確認

確認作業確認作業の代表例に指差呼称があります。
「右よし!左よし!」などと、確認物を指しながら行う確認作業は何故賞賛されるのでしょうか。
それは、目視との違いにあります。
指差呼称では確認物を指すことにより、動作を停止することにあります。
この停止行為こそ、脳が行動内容を識別しているのです。
歩行し、その後、立ち止まり指差呼称した。
その行為の中で、歩行と確認作業を分ける行為が指差呼称にあります。
さらに、声出し行為や指す動作など、視覚だけでなく他の感覚を使うことでミスを犯す確率を下げています。

念入りな確認習慣の欠点

確認作業普段の業務において厳重なチェック体制のもと、遂行している会社や部署ほどミスが生じます。
業務が常に一定のリズムで行われ、忙しいことや暇なことなどがないことはあり得ません。
繁忙期ともなれば、従来の厳重なチェック体制に時間を割くことができないことも考えられます。
精神的な焦りから徹底したチェック体制ができず、また、短縮したチェック体制を行うことに慣れていないためミスを犯しがちとなります。
例えば、製品の組み立て作業の場合、都度、作業手順書のもとに作業を行います。
部品一つを取り付ける度に、取り付け精度などの確認していては、大量の時間を要します。
そのような業務繁忙期や納期短縮の時間に関する条件提示が生じたときはどうなるでしょうか。
組み立てに要する時間を短縮することは同じ作業手順であれば不可能です。
そのような状況では、必然的に確認時間を短縮せざるを得ないのです。
短縮する気持ちでなくても、気がつけば手抜きの確認行為を施しがちなのです。

100%の成功はない

確認作業業務に絶対失敗しないなどはあり得ません。
人の記憶ほど当てにならないことはありません。
そのため、あらゆる角度からのミスやトラブルが発生する確率を下げることに取り組まなければなりません。
その角度とは多岐に渡ることを意味します。
例えば、調理で肉を焼くとき。
焼き加減は赤身を視覚で判断し、嗅覚で焦げ具合など、味見を行う味覚聴覚も重要な確認材料となります。
調理でない場合なく、機械加工においても加工音で判断することは珍しくありません。

確認作業の意義はミスをなくすために行います。
しかし、ミスが生じる原因は、その確認作業を怠ったから生じるのではありません。
日常の確認作業が遂行できず、短縮確認によりミスが生る確率を上昇させたに過ぎません。
あらゆる手段(五感)を研ぎ澄ましミスが生じる可能性を下げることです。

 

 

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