日常の業務における指示の方法
作業中に指示を出すことは、現在遂行している作業を中断することになります。
そのため、そのまま作業を続けることでマイナス要因が生じるような大きな事態とならなければ作業中の指示は割ける必要があります。
例えば、作業自体が危険行為であり災害を発生させる可能性がある状態であること。
または、作業を続けることによって不良品が発生する可能性が高く、成果物を全て手直ししなければならない場合などが考えられます。
単に作業の効率化を図るなどの緊急性を要しない改善であれば、業務終了後や始業前ミーティングで指示すれば済むことです。
適切な作業方法を指示する
職長が作業中の作業者を監督する際に特に注視しなければならないことは、行っている作業が適切であるのか、また危険性はないのかを常に考えながら監督しなければなりません。
そのため改善の指示を行う際には、作業を中断するまでに至った経緯が明確でなければなりません。
①単なる作業者の不注意や怠慢から行った行動なのか。
②現場の管理や手順などに原因があるのか。
①が原因なのであれば、職長は作業者に手順を再教育することで解決することが可能です。
しかし、②が原因であれば作業者の再教育ではなく職長を中心とした作業手順の見直しが不可欠です。
改善ポイントを的確に指示する
職長は作業中に改善を行う際には特に的確に指示することに留意する必要があります。
職長は作業者にとっては当然の如く遂行している作業を中断します。
そのため作業の何処に危険性を有するのか、改善策は何かを的確に指示する必要があります。
例えば、
「この作業手順では機械に手を巻き込まれる危険性があるため、この段階で指差呼称を行うこと。」
「ここに製品を積み重ねることは落下の可能性があるため、都度移動させること。」
などと具体性のある指示をしなければなりません。
作業手順書の活用や改正
作業手順書は職長を中心として作成し、作業者全体で共有しています。
そのため、作業者の不注意や怠慢な行動により作業を中断し指示する場合は、本来の作業手順を手順書で示しながら指示します。
また、現場の管理や手順などが原因であれば、作業手順書を見直し、都度、作業手順を改善する必要があります。
口頭による指示ではなく、常に作業手順書を基準としなければなりません。
スパイラルなPDCAを図る
Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)
この4 段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善することは不可欠です。
しかし、日々進化している市場の中、安定したPDCAでは企業の発展はありません。
PDCAサイクルが幾度となく繰り返され、スパイラルを生じさせます。
例えるならば、螺旋階段のように登る行為を繰り返すことにより、常に上に向かうことができるのです。
朝令暮改、大いに歓迎
遂行している作業に違和感を感じれば、原因を追求することは現場を統率している職長の責務です。
しかし、作業者に変更する意図などを伝えず安易に朝令暮改を行えば、職長と作業者の信頼関係を崩しかねません。
新しい作業手順やレイアウトなどに取り組む趣旨などを作業者に十分に説明します。
そのうえで、改善に取り組むことで、作業の効率は一段と増します。
作業中における職長の指示は、その指示のタイミングについても重要となります。
定例会議、業務終了後の指示などで対応した方が良いのかなどなど。
判断に困った場合は、お気軽にお問い合わせください。
作業現場の相談役
現場実践型-業務改善コンサルタント
エスエムシーコンサルティング SMCCONSULTING 職長教育事業